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文学部を考え始めると、まず気になるのが偏差値ですよね。ランキング表を眺めては、行けそうな大学と届かない大学を数えてしまう。そんな高校生や保護者の方に向けた記事です。
結論から言うと、文学部の偏差値は「今の自分とのきょり」を測る目安としては役に立ちますが、大学の良し悪しや学びの中身は教えてくれません。この記事では、偏差値の数字そのものは出さずに、表の読み方と、数字の代わりに見たい5つのポイントを紹介します。
読み終わる頃には、ランキング表を前にしても落ち着いて志望校を選べるようになるはずです。
文学部の偏差値ランキングは何を表している?
大学の偏差値は、模試を受けた人の成績と、その人たちの合否の結果をもとに作られた「合格の目安」です。大学そのものの価値や、入学後の学びの質を測った数字ではありません。
『偏差値が高い大学ほど、いい大学なんでしょ?』と考えてしまう方も多いですよね。
そう感じるのは自然です。ただ、偏差値はあくまで入試の時点での「受かりやすさ」を表すものなんです。
偏差値という数字は、もともと模試を受けた集団の中で、自分がどのあたりにいるかを示すものです。大学の偏差値は、模試を作っている会社が、受験した人の成績とその後の合否を追いかけて決めています。
つまり、文学部の偏差値ランキングは「その模試を受けた人たちの中で、どのくらいの成績なら合格しやすかったか」を並べた表なんです。
| 偏差値表で分かること | 偏差値表では分からないこと |
|---|---|
| 今の成績と合格の目安とのきょり | どんな専攻を学べるか |
| 前の年の入試での受かりやすさ | 授業やゼミの雰囲気 |
| 同じ模試の中での大まかな位置 | 取れる資格や卒業後の進路 |
| 方式ごとの受かりやすさの違い | 通いやすさや学費 |

「文学部の序列」や「ランク」はどう受け止める?
ネットでは、文学部の序列やランクを語る話題をよく見かけます。
『この大学はランクが下だから…』と言われると、気持ちが揺れてしまいますよね。でも、こうした並べ方の多くは、偏差値や知名度だけを基準にしたものです。
このサイトでは、大学や学部に順位をつけることはしません。学びたいことが学べるか、4年間通い続けられるか。それを決めるのは、序列ではなくあなた自身の基準です。
文学部そのものがどんな学部かは文学部とは?何を学ぶ学部かで紹介しています。
偏差値表の「出どころ」を確かめる
同じ大学の文学部でも、見る表によって偏差値の数字は変わります。表を見る前に「どこが作った、いつの、どの模試の表か」を確かめておくと、数字に振り回されにくくなります。
『ネットで見た偏差値と、学校でもらった表の数字が違う』と戸惑った経験はありませんか。
実は、それはよくあることなんです。偏差値表は模試ごとに作られていて、作り方も受けている人も違うからです。
模試ごとに数字が違う理由
偏差値は「その模試を受けた人たちの中での位置」です。だから、受けている人の顔ぶれが変われば、同じ成績でも偏差値が変わります。
例えば、難しい大学をめざす人が多く受ける模試では、全体の平均が高くなります。すると、同じ大学の偏差値が、ほかの模試より低めに出ることがあるんです。
| 表を見る時の確認ポイント | 見る理由 |
|---|---|
| どの模試の表か | 受けている人の層で数字が変わる |
| いつの入試の結果か | 前の年の結果をもとにしているため |
| どの入試方式の数字か | 同じ学部でも方式ごとに違う |
| 学科・専攻ごとか、学部まとめてか | 専攻ごとに差があることもある |
| 共通テストの数字は何で表しているか | 偏差値ではなく得点率で示すことが多い |
違う模試の偏差値表を並べて、大学同士を比べてしまうこと。物差しが違う数字同士を比べても、正しい比較にはなりません。比べる時は、同じ模試の同じ年度の表だけを使いましょう。
自分の模試と同じ表を使う
自分が受けている模試があるなら、その模試を作っている会社の表を見るのが基本です。自分の偏差値と表の偏差値が、同じ物差しで測られているからです。
例えば、こんなふうに考えると分かりやすくなります。
「学校で受けた模試の結果と、同じ会社の表で比べてみよう」
「ネットの別の表は、参考程度に眺めておこう」
入試方式ごとに偏差値が違うのはなぜ?
同じ大学の文学部でも、入試方式が違えば試験科目も募集の枠も違います。だから偏差値も方式ごとに別々に出るんです。
『同じ大学の同じ学部なのに、偏差値がいくつも書いてある』と不思議に思ったことはありませんか。
これは、入試の方式がいくつもあるからです。科目の数や配点、募集する人数が方式ごとに違うので、受かりやすさも変わります。
例えば中央大学の2027年度入試では、一般選抜に5学部共通選抜、学部別選抜(一般方式)、学部別選抜(英語外部試験利用方式)、大学入学共通テスト利用選抜があります。早稲田大学の文学部でも、2027年度入試で一般選抜のほかに英語4技能テスト利用方式や共通テスト利用方式があります。
方式の名前や数は年度で変わるので、最新は大学公式の入試情報で確かめてください。
| 方式のタイプ | 偏差値の見え方 |
|---|---|
| 一般選抜(大学独自の試験) | 偏差値で示されることが多い |
| 共通テストを使う方式 | 偏差値ではなく得点率で示されることが多い |
| 英語の外部試験を使う方式 | 英語の扱いが違うため、別の数字になる |
| 総合型選抜・学校推薦型選抜 | 書類や面接で評価するため、偏差値では表しにくい |
総合型選抜や推薦は偏差値で測れない
令和9年度の大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜は書類審査と丁寧な面接などで、能力や意欲、目的意識を総合的に評価する入試とされています。学校推薦型選抜は、高校の校長の推薦にもとづき、調査書を主な資料にする入試です。
どちらも学力試験の点数だけで決まる入試ではないので、偏差値表には載りにくいんです。入試の方式ごとの準備は文学部の入試科目の記事で紹介しています。
学科・専攻ごとに出願する大学もある
文学部の中を専攻ごとに分けて募集する大学では、専攻ごとに偏差値が出ます。一方、学部や学科でまとめて募集し、入学後に専攻を選ぶ大学では、学部まとめての数字になります。
『専攻ごとに数字が違うのは、専攻の良し悪し?』と思うかもしれませんね。実際は、募集の人数や受ける人の数の違いで、受かりやすさが動いている面が大きいんです。
国公立と私立で、偏差値ランキングの見方はどう違う?
文学部の偏差値ランキングは、国公立と私立で並べ方の前提が違います。国公立は共通テストと個別試験の合計、私立は方式ごとの試験が中心なので、同じ表の上で単純には比べられません。
『国公立と私立の文学部を、同じランキングで比べていいの?』という疑問はよく聞きます。
結論から言うと、ひとつの表で上下を比べるより、それぞれの入試の形に合わせて見るほうが正確です。
| 比べる点 | 国公立の文学部 | 私立の文学部 |
|---|---|---|
| 主な試験 | 共通テスト+大学ごとの個別試験 | 大学独自の試験・共通テスト利用など方式が多い |
| 偏差値表の数字 | 個別試験の偏差値と共通テストの得点率の両方 | 方式ごとに複数の数字が並ぶ |
| 科目の数 | 共通テストで多くの教科を受けることが多い | 方式によっては少ない科目で受けられる |
| 見るときの注意 | 個別試験の教科が大学で違う | 同じ大学でも方式で数字が変わる |
国公立の偏差値ランキングを見る時
国公立大学の文学部は、共通テストに加えて大学ごとの個別試験があります。個別試験の教科は大学によって違います。
例えば2027年度の選抜要項では、大阪大学の文学部の前期は国語・外国語に、地理歴史か数学のどちらかを選ぶ形です。北海道大学では、文学部に直接出願する学部別入試と、入学後に学部を決める総合入試(文系)があります。
同じ文学部ランキングの国立大学同士でも、試験の形が違えば得意・不得意の影響も変わります。数字だけでなく、自分の得意な教科が生きる試験かどうかも見てみましょう。
国公立の選び方は国公立大学の文学部で詳しく紹介しています。
東京大学は、入学時に教養学部の科類に所属し、2年生の時の進学選択で文学部に進む仕組みです。偏差値表で見るのは科類の数字なので、文学部だけの偏差値とは意味が違います。くわしくは東大文学部とはで紹介しています。
私立の偏差値ランキングを見る時
私立大学の文学部は、入試方式の種類が多いのが特徴です。同じ大学でも、方式ごとに偏差値表の数字が並びます。
自分が受ける予定の方式の数字だけを見るのがコツです。いちばん高い数字や低い数字だけを見ると、実際の受かりやすさとずれてしまいます。
私立の選び方は私立大学の文学部、大学群ごとの特徴はMARCH・早慶・日東駒専の文学部で紹介しています。
「文学部の偏差値が高いのはなぜ?」とよく言われる理由
文学部の偏差値が高く出やすいと言われる理由は、学部の中身より、入試の形にあることが多いです。科目の数、募集の枠の分け方、受ける人の多さなどが重なって数字が動きます。
『文学部って、ほかの学部より偏差値が高い大学があるのはなぜ?』という疑問もよく見かけます。
よく挙げられる理由を、入試の形から整理するとこうなります。どれも大学や年度によって当てはまり方が違うので、目安として読んでください。
- 募集の枠が方式や専攻ごとに細かく分かれ、ひとつの枠が少人数になる
- 科目の数が少ない方式は、得意科目で勝負する人が集まりやすい
- 人気の専攻に志願者が集まると、受かりやすさが下がる
ちなみに、令和7年度の学校基本調査で計算すると、大学(学部)の学生のうち人文科学の関係学科で学ぶ人は13.5%でした。学ぶ人の多い分野だからこそ、大学ごとの入試の形の違いが数字に表れやすいとも言えます。
大事なのは、偏差値が高いか低いかで文学部の価値が決まるわけではない、ということです。偏差値が高い学部を選ぶことより、学びたい専攻がある大学を選ぶことのほうが、4年間の満足に直結します。
偏差値以外に見たい5つのポイント
偏差値の次に見てほしいのは「学べる専攻」「専攻を決める時期」「資格課程」「キャンパスと通い方」「入試方式の種類」の5つです。この5つは偏差値表には載っていませんが、入学後の4年間に大きく関わります。
『偏差値以外って、何を見ればいいの?』と思いますよね。
ここでは、文学部の大学選びで差が出やすい5つを、公式サイトで確認できる例と一緒に並べました。例はすべて2026年10月時点の各大学の公式サイトの情報です。
| 見るポイント | なぜ大事か | 公式サイトで確認できる例 |
|---|---|---|
| 学べる専攻 | 学びたい分野が無ければ始まらない | 中央大学は人文社会学科に13専攻と1プログラム |
| 専攻を決める時期 | 入学後に興味が変わった時の動きやすさ | 慶應義塾大学は2年次から専攻、京都大学は3回生で専修に分属 |
| 資格課程 | 教員免許や学芸員をめざすなら必須 | 中央大学は教職・学芸員・社会教育主事・司書と司書教諭の4課程 |
| キャンパスと通い方 | 4年間毎日通う場所になる | 東京大学は前期課程が駒場、後期課程が主に本郷 |
| 入試方式の種類 | 自分の得意が生きる方式があるか | 大阪大学の文学部は一般選抜のほかに総合型選抜も実施 |

専攻を決める時期は大学ごとにかなり違う
専攻を決める時期は、入学後の学び方を大きく左右します。東北大学の文学部は、1年次の3月に本人の希望と1年次の成績にもとづいて、2年次からの専修が決まります。
大阪大学の文学部では、1年次の2学期に進む専修を決めます。希望通りが原則ですが、基準の人数を超えた場合は試験があると案内されています。
『入ってから選べるなら安心』と思いがちですが、人気の専攻では選考があることも。選び方の仕組みまで確かめておきましょう。
5つのポイントをチェックリストにすると
- 学びたい分野の専攻やコースがあるか
- 専攻を決めるのは出願時か、入学後か
- 取りたい資格の課程があるか
- 通学の時間と、学年ごとのキャンパスの移動
- 自分が受けられる入試方式がいくつあるか
自分の基準で大学を選ぶ考え方は、文学部のおすすめ大学の選び方でも詳しく紹介しています。
偏差値を上手に使った志望校の決め方
偏差値は「最初に候補を広げる」時と「最後に受験の組み合わせを決める」時に使い、その間は学びの中身で比べるのがおすすめです。
『偏差値を見ないで決めるのは、さすがに不安』という方もいますよね。
もちろん、偏差値をまったく見ないのは現実的ではありません。使う場面を決めておけば、数字に振り回されずにすみます。
- 学びたい分野を一つか二つ決める
- その分野の専攻がある大学を、偏差値の幅を広めにして集める
- 5つのポイントで候補を比べ、行きたい理由がある大学に絞る
- パンフレットやオープンキャンパスで、授業や雰囲気を確かめる
- 最後に、今の成績とのきょりを見て、受ける大学の組み合わせを決める
例えば、親子でこんな会話になったら、うまく進んでいるサインです。
「この大学、偏差値は少し上だけど、学びたい専攻があるんだよね」
「じゃあ、残りの期間でどこを伸ばせば届くか、一緒に考えてみようか」
候補の大学が見えてきたら、パンフレットを何校か取り寄せて並べてみてください。学科の分け方や、取れる資格の違いが、偏差値表よりずっとよく見えてきます。
進学情報サイト
気になる大学の資料を取り寄せて、学び方を比べてみる
なるには進学サイトは、大学・短大・専門学校・通信制大学などを学校の種類や分野から探せる進学情報サイトです。気になる学校の資料をまとめて無料で請求でき、オープンキャンパスの情報も確認できます。パンフレットを並べると、学科や専攻の分かれ方、学べる資格の違いが見比べやすくなります。
資料請求無料なるには進学サイトで大学を探す(なるには進学サイトに移動します。掲載校や最新の内容はサイトで確認してください)
文学部以外の学部と迷っている場合も、パンフレットを並べて比べるやり方は同じです。自分が学びたいことに近い学部を選ぶのが、後悔しにくい選び方です。
文学部の偏差値について知恵袋によくある相談
「同じ偏差値なら同じレベル?」「偏差値は操作されている?」「なぜ文学部は偏差値が高い?」といった、数字の読み方についての相談がよく読まれています。
ここでは、知恵袋で読まれている相談を要約して紹介します。
「二つの大学の文学部が同じ偏差値なら、同じレベルですか?」
偏差値表で同じ数字が並んでいる大学同士を、どう比べればいいかという相談です。
偏差値が同じなら、その模試の中での受かりやすさが近い、ということは言えます。ただ、学べる専攻や授業の進め方、キャンパスの雰囲気はまったく違うこともあります。
数字が同じ時こそ、5つのポイントで比べてみるチャンスです。決め手が見つかりやすくなりますよ。
「偏差値が思ったより高い大学があって、本当か疑ってしまいます」
偏差値表の数字が、自分の持っていたイメージと合わないという相談です。
偏差値は、方式ごとの科目数や募集の人数、その年に受けた人の数で動きます。少ない科目で受けられる方式や、募集の枠が小さい方式では、数字が高めに出ることもあるんです。
『イメージと違う』と感じた時は、どの方式の数字かを確かめてみてください。たいていは、それで理由が見えてきます。
「なぜ文学部や教育学部は、経済学部や法学部より偏差値が高いのですか?」
学部ごとの偏差値の差についての疑問です。
大学や年度によって違うので、いつも文学部が高いわけではありません。高く出る時は、募集の枠の分け方や、科目の組み合わせなど入試の形が影響していることが多いです。
学部の偏差値の差は、学部の価値の差ではありません。迷った時は、何を学びたいかに立ち返ってみましょう。
よくある質問
文学部の偏差値ランキングは、どの表を見ればいいですか?
自分が受けている模試と同じ会社が作った、最新年度の表を見るのが基本です。違う模試の表同士を並べて比べるのは避けましょう。
文学部の大学ランキングで順位が高い大学を選べば安心ですか?
順位の高さと、自分に合うかどうかは別です。学べる専攻、専攻を決める時期、資格課程、通い方、入試方式の5つで比べてから決めるのがおすすめです。
国公立と私立の文学部の偏差値は比べられますか?
試験の形が違うので、同じ表の上で単純には比べにくいです。国公立は共通テストと個別試験、私立は方式ごとに見ていきましょう。
共通テスト利用の欄に偏差値が書いていないのはなぜですか?
共通テストを使う方式は、偏差値ではなく得点率で目安が示されることが多いからです。自分の共通テストの模試の得点率と比べてみてください。
偏差値が届かない大学は、あきらめたほうがいいですか?
すぐにあきらめる必要はありません。入試方式によって受かりやすさは変わりますし、総合型選抜や学校推薦型選抜のように学力試験だけで決まらない入試もあります。
まとめ
- 文学部の偏差値は、模試の成績と合否から作られた「合格の目安」
- 偏差値表は、模試・年度・入試方式によって数字が変わる
- 国公立と私立は入試の形が違うので、それぞれの前提で見る
- 文学部の偏差値が高く出るのは、入試の形の影響が大きい
- 偏差値の次は、専攻・専攻を決める時期・資格・通い方・入試方式の5つで比べる





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