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総合型選抜や推薦で文学部を受けることになり、『面接で何を聞かれるんだろう』と不安になっている高校生の方は多いですよね。
結論から言うと、文学部の面接で聞かれる質問は「なぜ文学部か」「何を学びたいか」「最近読んだ物や気になること」の3つにほぼまとまります。この3つを自分の言葉で話せれば、小論文や口頭試問の準備にもつながります。
この記事では、準備シートの作り方と、よくある相談への答えを紹介します。
文学部の面接でよく聞かれる質問は3つの柱
質問の言い方は大学ごとに違っても、聞きたいことの中身は似ています。3つの柱ごとに、話せる材料を1つずつ用意しておけば大丈夫です。
文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」では、総合型選抜で面接などによる評価を行うことが定められています。学校推薦型選抜でも、面接を組み合わせる大学は多いです。
『面接って、想定外の質問ばかり来るのでは』と思うかもしれません。実は、文学部の面接質問の多くは、次の3つのどれかにつながっています。
| 柱 | よくある聞かれ方 | 面接官が知りたいこと |
|---|---|---|
| なぜ文学部か | 文学部を選んだ理由を教えてください | 学部の学びを理解しているか |
| 何を学びたいか | 入学後に取り組みたいテーマは何ですか | 4年間の学びの見通しがあるか |
| 最近読んだ物・気になること | 最近読んだ本や気になったニュースは | 日ごろから考える習慣があるか |
この3つは、志望理由書と小論文にも共通する柱です。面接だけの準備と考えず、まとめて準備するほうが効率がいいですよ。

準備シートはこう埋める
準備シートといっても、難しく考えなくて大丈夫です。ノート1ページに、3つの柱の欄を作るだけで始められます。
| 柱 | 書いておくこと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| なぜ文学部か | 好きになったきっかけと、そこで生まれた疑問 | 昔の物語を読んで、言葉の意味の変化が気になった |
| 何を学びたいか | 気になる専攻名と、取り組みたいテーマ | 日本語の歴史を扱う専攻で、言葉の変化を調べたい |
| 最近読んだ物 | 読んだ物と、考えたこと | 方言を扱った新聞記事を読み、言葉と地域の関係を考えた |
例の3行が一本の線でつながっていますよね。柱どうしがつながると、どの質問から聞かれても話がぶれにくくなるんです。
「文学部を選んだ理由」はどう答える?
文学部を選んだ理由は、「好きだから」で終わらせず、「何に疑問を持ったか」まで話せると伝わりやすくなります。
『本が好きだから、で十分じゃないの?』と思う方もいるはずです。好きな気持ちは大事な出発点なんです。
ただ、面接官が知りたいのは、その「好き」が学びにどうつながるかです。好きなことの中で、ふと疑問に思ったことを1つ添えてみてください。
例えば、こんなやり取りをイメージしてみましょう。
「文学部を志望した理由を教えてください」
「昔の物語を読んでいて、同じ言葉でも今と意味が違うことに気づきました。言葉の意味がどう変わってきたのかを調べたいと思い、文学部を選びました」
好きなこと、気づいた疑問、文学部で学びたいことが一続きになっていますよね。
- 好きになったきっかけを1つ言える
- そこから生まれた疑問を1つ言える
- その疑問を学べる学科や専攻の名前を言える
- 他の学部ではなく文学部を選んだ理由を言える
「なぜ他の学部ではないのか」も、よく続けて聞かれます。文学部が何を学ぶ学部かを一度確かめておくと、答えに迷いにくくなります。基本は文学部とは?何を学ぶ学部かをやさしく解説で紹介しています。
「何を学びたいか」は専攻の言葉で話す
学びたいことは、大学のパンフレットやカリキュラムに出てくる専攻名や授業名とつなげて話すと、具体的になります。
面接でつまずきやすいのが、「入学後に何を学びたいですか」という質問です。『まだ専門のことはよく分からない』という方も多いですよね。
高校生の段階で、研究テーマが固まっている必要はありません。大事なのは、その大学で学べることを調べたうえで話しているかどうかです。
- 志望する大学の学科・専攻の一覧を見る
- 気になる専攻を1つ選び、授業名を3つ書き出す
- その授業で知りたいことを1文で書く
- 卒業論文で取り組んでみたいテーマを仮に決める
例えば、「日本史の専攻で、地域に残る古い記録を読んでみたい」と話せれば十分です。専攻の名前が出てくるだけで、調べてきたことが伝わります。
自分に合う学び方かどうか迷う時は、文学部に向いてる人・向いていない人|セルフチェックも参考にしてみてください。
最近読んだ本・ニュースと小論文のネタ
「最近読んだ物」の質問は、本の数を競う場ではありません。1冊、1つの記事について、自分が何を考えたかを話せれば十分です。
『最近のニュースも読んだ本も、何も用意していない』と焦る方もいるはずです。今からでも間に合いますよ。
準備のコツは、読んだ物の中身より「自分の感想と疑問」をメモしておくことです。あらすじを長く話すより、心に残った一場面と、そこから考えたことを話すほうが伝わります。
小論文のネタは「読んだ物メモ」から作る
小論文で文学部のネタを探す時も、同じメモが使えます。ネタを暗記するより、考えた跡を残すほうが役に立つんです。
| メモの項目 | 書くこと |
|---|---|
| 読んだ物 | 本・新聞記事・展示などの一般的な名前 |
| 心に残った所 | 一場面や一文を短く |
| 考えたこと | 賛成・反対・疑問を1〜2文で |
| 学びとのつながり | どの専攻の話題に近いか |

文学部の小論文では、言葉、歴史、文化、人の心、社会のつながりなどがテーマになりやすいです。メモのテーマを少しずつ散らしておくと、どの話題にも対応しやすくなります。
本の選び方に迷ったら、文学部生の本の読み方|読むべき本の選び方と教科書も読んでみてください。
社会人向けの例ですが、慶應義塾大学の通信教育課程にはこんな出願書類があります。正科生(2026年10月入学向け)の志望理由書に、学びたい分野に関わる書籍1冊の概要と論評を書く欄があるんです。読んだ本について考えを書く力は、文学部で大事にされている力の一つです。
口頭試問では何を聞かれる?
口頭試問は、知識の量より「その場で考える力」を見る試験です。分からない時に、分からないと言える落ち着きも大事な準備です。
文学部の口頭試問は、専門分野の入り口になる質問にその場で答える形が多いです。大阪大学の文学部では、小論文や口頭試問などを使う総合型選抜を実施しています。
口頭試問と聞くと身構えますよね。ただ、高校で学ぶ範囲の知識と、自分の考えを順番に話す力で答えられる質問が中心です。
- 結論を先に一言で言う
- 理由を1つか2つに絞る
- 分からない所は分からないと伝え、考え方を話す
- 知っている知識をすべて並べる
- 結論が最後まで出てこない
- 分からない質問に黙り込んでしまう
想定問答を丸暗記して、少し違う聞かれ方をしただけで答えが止まってしまう。答えは文章ではなく、話す要点だけをメモしておきましょう。
口頭試問の練習は「なぜ」を3回重ねる
口頭試問の練習は、家族や先生に質問役をお願いするのがいちばんです。質問役には、こちらの答えに「それはなぜ?」と重ねて聞いてもらいましょう。
「言葉の意味はなぜ変わると思いますか」
「使う人の暮らしが変わると、新しい言い方が必要になるからだと思います」
「では、変わらずに残る言葉はなぜ残るのでしょう」
こうして問いが重なると、暗記ではなく自分の頭で考える練習になります。答えに詰まったら、そこが次に調べるテーマです。
文学部の面接でよくある相談
受験生からの相談は、「何を聞かれるか」「ニュースの質問への備え方」「小論文の対策」の3つに集まります。
相談1 面接でどんな質問をされる?準備が間に合っていない
文学部の面接が近いのに、最近のニュースや読んだ本を用意していない、という相談はとても多いです。
まずは3つの柱のうち「なぜ文学部か」を固めてみてください。ここが話せれば、他の質問にもつなげやすくなります。
そのうえで、読んだ物は1つで十分です。教科書に載っていた文章でも、感じたことを話せれば立派な答えになりますよ。
相談2 「最近の気になるニュースは?」が思いつかない
『気になるニュースと言われても、特にない』という悩みもよく見かけます。
おすすめは、文学部の学びに近い話題を選ぶことです。言葉の使われ方、地域の歴史や文化財、読書の習慣など、学びたい専攻とつながるニュースを探してみてください。
「なぜ気になったのか」まで話せると、ただのニュース紹介で終わらなくなります。
「最近気になったニュースはありますか」
「町の古い建物を残すかどうかの話し合いの記事です。残したい人と建て替えたい人、どちらの思いも分かるので、地域の歴史をどう伝えるかを考えるようになりました」
このくらいの長さで十分です。賛成か反対かを決めきれなくても、迷った理由を話せれば立派な答えになります。
相談3 歴史系の小論文はどう対策する?
文学部の歴史系の専攻を受ける人からは、小論文の対策方法の相談も多くあります。
歴史の知識を増やすことも大事ですが、まずは「資料を読んで、自分の考えを筋道立てて書く」練習から始めてみてください。書いた文章は、学校の先生に見てもらうと改善点が分かりやすいです。
面接の準備は大学の資料から始める
面接や小論文で話す材料は、志望校の資料の中にたくさんあります。専攻名や授業名を知るだけでも、答えがぐっと具体的になります。
『何を話せばいいか分からない』と感じる時は、材料が足りていないことが多いんです。
大学のパンフレットには、学科の分け方や授業の名前、取れる資格まで載っています。複数の大学の資料を並べると、志望理由の「なぜこの大学か」も書きやすくなりますよ。
進学情報サイト
気になる大学の資料を取り寄せて、学び方を比べてみる
なるには進学サイトは、大学・短大・専門学校・通信制大学などを学校の種類や分野から探せる進学情報サイトです。気になる学校の資料をまとめて無料で請求でき、オープンキャンパスの情報も確認できます。パンフレットを並べると、学科や専攻の分かれ方、学べる資格の違いが見比べやすくなります。
資料請求無料なるには進学サイトで大学を探す(なるには進学サイトに移動します。掲載校や最新の内容はサイトで確認してください)
資料を読んだら、オープンキャンパスで在学生や先生の話を聞くのもおすすめです。進め方は文学部のオープンキャンパスと資料請求|大学を比べる進め方で紹介しています。入試方式ごとの科目は文学部の受験科目|数学受験・総合型選抜・推薦の基本にまとめています。
よくある質問
文学部の面接でよく聞かれる質問は何ですか?
多いのは「文学部を選んだ理由」「入学後に学びたいこと」「最近読んだ本や気になるニュース」です。言い方は大学ごとに違っても、この3つにつながる質問が中心です。
文学部を選んだ理由が「本が好き」だけでもいいですか?
出発点としては十分です。そこから生まれた疑問と、それを学べる専攻の名前を添えると、面接官に伝わりやすくなります。
口頭試問で答えが分からない時はどうすればいいですか?
分からないことは正直に伝え、そのうえで自分ならどう考えるかを話してみてください。口頭試問はその場で考える力を見る試験なので、考え方を示すことが大事です。
面接の練習はいつから始めればいいですか?
総合型選抜なら、出願の前に志望理由書を書く段階から始めるのがおすすめです。書いた志望理由を声に出して話してみると、言葉に詰まる所が見つかります。
小論文のネタはいくつ覚えればいいですか?
数を覚えるより、読んだ物について考えたことをメモしておくほうが役立ちます。言葉・歴史・文化・社会など、テーマを少し散らしておくと対応しやすくなります。
まとめ
- 文学部の面接質問は「なぜ文学部か」「何を学びたいか」「最近読んだ物」の3つの柱にまとまる
- 文学部を選んだ理由は、好きなことと、そこから生まれた疑問をつなげて話す
- 学びたいことは、志望校の専攻名や授業名とつなげると具体的になる
- 小論文のネタは「読んだ物メモ」から作り、口頭試問は考え方を話す練習をする
- 話す材料は、志望校の資料やオープンキャンパスで集められる





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